全世界的に金融教育への関心が高まっている現代。
日本も例外ではなく、2022年度からは、高学で金融教育が開始となります。
金融教育と聞くと投資や資産運用と思われがちですが、最も重要なのは【お金の使い方】を学ぶことです。
今回はアメリカで使用されている、お金の使い方を教える資料(Money As You Grow)を基に【3歳から始めたい金融教育】をご紹介します。
【3歳~5歳までに】学んでおきたいお金の勉強
3歳~5歳では、お金の必要性・使い方について学びます。
大人にとっては、当たり前のことをしっかりと教えてあげる必要があります。
4つの学ぶ項目
- 物を買うにはお金が必要
- お金は仕事をすることで得る
- 欲しい物を買うときは待たなければならない
- 【欲しい物】と【必要な物】は違う
物を買うにはお金が必要
このパートでは【物はお金を払わないと買うことができない】ということを通して、お金の必要性を学ぶことが目的です。
お金とは何かを伝える
子どもにとって【お金】はただの紙やメダルとしか思うことができません。
ここでは、お金の役割を子どもの伝えます。
お金=モノやサービスとの引換券
という感覚を身につけることができるようにしていきます。
お金とモノを交換する場所を見せる
お金=モノやサービスとの引換券という感覚を身に着けるためには以下の方法がおすすめです。
- 買い物の会計シーンを見せる
お金を払っているシーンを見せることで、引き換えたことが伝わります。 - ゲームを通して学ぶ
人生ゲームなど、お金を使うゲームを行うことでお金の価値について学ぶことができます。
お金は仕事をすることで得る
このパートでは、物を買うために必要なお金をどうすれば得ることができるのかを学んでいきます。
おもちゃを欲しがった時がチャンス!
子どもがおもちゃを欲しがった時、
どうしたら、おもちゃを手に入れることができるのか
を考えさせてあげましょう。
上の章でも学んだように、お金が必要にたどり着くことができたら改めて【お金は仕事をして得る】ということを伝えます。
大人では当然になっている、お金の流れというのをしっかりと伝えるようにしましょう。
仕事の代価として現金を渡す
欲しい物があるときは、お手伝いをした代わりに買ってあげるという方が多いですが、出来る限り【現金】を渡すようにします。
現物支給してしまうと、仕事に対する価値がおかしくなってしまいます。
お手伝い料金表を使う
5歳頃からは、お手伝いに対しての対価を予め決定しておき、仕事に対してお小遣いを渡す方法も効果的です。
お手伝い料金表
- 風呂の掃除:300円
- 部屋の掃除:300円
- 洗濯物を畳む:100円
- その他:100円
金額については、各家庭で決定することですがあまりに安すぎると、何もモノを買うことができないので注意が必要です。
欲しい物を買うときは待たなければいけない
4~5歳になったら、欲しい物があっても、お金が足りなければ買うことができないことを教えていきます。
欲しい物があるときは、お金が貯まるまで買わない
掛け算が必要になるので、教えるのが難しいとこではありますが、お金を実際に見せながら、根気よく教えていきましょう。
将来、カード破産しないためにも
クレジットカードを使いすぎてしまい、破産するというケースがあります。
まさに、お金が貯まることを待つことができず、買ってしまったが故の結果です。
クレジットカードの場合、その場で現金が必要なく、買えてしまうというのが落とし穴なのです。
これからの時代は、より現物のお金ではなく、クレジットカード・スマホ決済・オンライン決済が進むことでしょうから【待つ】ことは絶対に身に着けておきたいことです。
【欲しい物】と【必要な物】は違う
【欲しい物】ばかり買ってしまうと、本当に必要な物が買えなくなってしまうことになります。
なぜそれが欲しいのかを考える癖をつける
【欲しい】という気持ちには以下のように様々な種類があります。
- 周りが持っているから
- 面白そうだから
- 新しい物が欲しいから
- 衝動的に欲しい
- なんとなく
子どもが何かを欲しいというときは【なぜ】それが欲しいのかを考えさせる癖をつけてあげましょう。
大抵、欲しいと思っても、1日経つと忘れてしまうことの方が多いと思います。
必要なものを考える
【必要】な物は人によって違います。
自分にとってどうしても欲しい物、そして必要な物とは何かをしっかりと考え、選択することができるよう、幼少期のうちから考える癖をつけることが重要です。
まとめ
今回は3~5歳の間に身に付けておきたいことを4つ紹介しました。
少し難しい内容も含まれていますが、金融教育が進んでいる国では当然のように教えている内容です。
決して、子どもが理解できない内容ではありません。しっかりと、自分自身が理解しかみ砕きながら教えてあげましょう。